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医療法人社団 湯川会

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禁煙外来

「禁煙したいけれど、自分の力だけではなかなかやめられない」
という方をサポートしています。

禁煙外来について

タバコに含まれるニコチンには強い依存性があり、喫煙を続けていると「吸いたい」という欲求や、禁煙時のイライラ・集中力の低下などの離脱症状(禁断症状)が現れることがあります。そのため、禁煙が難しいのは意思が弱いからではなく、「ニコチン依存症」という病気が関係していると考えられています。

禁煙外来では、医師が喫煙状況や健康状態を確認し、一人ひとりに合わせた治療やアドバイスを行います。必要に応じて禁煙補助薬を使用しながら、無理なく禁煙を続けられるようサポートします。

「禁煙したい」と思ったその日が、禁煙を始める一番良いタイミングです。お気軽にご相談ください。

湯川医院 イラスト

このような方はご相談ください

●禁煙したいが、自分の力だけではやめられない

●禁煙に何度も挑戦したが、途中で挫折してしまった

●タバコの本数は減らせたが、完全にはやめられない

●朝起きてすぐにタバコを吸いたくなる

●加熱式たばこや電子たばこをやめたい

●タバコを吸わないとイライラしたり落ち着かなかったりする

●健康診断で禁煙を勧められた

●咳や息切れが気になってきた

●家族のため、ご自身の健康のために禁煙したい

●手術や治療を控えており、禁煙が必要と言われた

なぜ禁煙は難しいのか

「タバコは健康に悪い」と分かっていても、なかなかやめられない方は少なくありません。

これは、ニコチンによって「ニコチン依存症」が起こっているためです。ニコチンには強い依存性があり、喫煙を続けることで脳がニコチンに慣れてしまいます。そのため、タバコを吸わない時間が続くと、ニコチンを求めるようになり、さまざまな離脱症状(禁断症状)が現れます。

主な離脱症状

●タバコが吸いたくて我慢できない
●イライラする
●落ち着かない
●集中できない
●眠気やだるさを感じる
●食欲が増える

また、「食後」「仕事の休憩時間」「コーヒーを飲むとき」など、生活習慣と喫煙が結びついていること(心理的依存)も、禁煙を難しくする要因の一つです。

禁煙外来では、禁煙補助薬や医師によるサポートを受けながら、離脱症状をできるだけ抑え、無理なく禁煙を続けられるよう支援します。

禁煙治療について

禁煙外来では、禁煙補助薬と医師による継続的なサポートを組み合わせながら、無理なく禁煙を続けられるよう治療を行います。

禁煙補助薬を使用することで、禁煙中に起こりやすい「タバコを吸いたい」という気持ちや、イライラ・集中力の低下などの離脱症状(禁断症状)を和らげ、禁煙を継続しやすくなります。

また、定期的な診察では、喫煙状況や体調を確認しながら、禁煙を続けるためのアドバイスやサポートを行います。医師と一緒に治療を進めることで、禁煙の成功率を高めることが期待できます。

禁煙治療の内容

●喫煙状況や健康状態の確認
●ニコチン依存症の評価
●禁煙補助薬の処方
●禁煙中の体調や離脱症状の確認
●禁煙を継続するためのアドバイス

保険適用の禁煙治療

一定の条件を満たす場合、禁煙治療は健康保険を利用して受けることができます(加熱式タバコの場合も含みます)。

保険診療の主な条件

●いますぐに禁煙をしたい
●ニコチン依存症のスクリーニングテスト(TDS)で5点以上
●ブリンクマン指数(1日あたりの喫煙本数×喫煙年数)が200以上(2016年4月より35歳未満の方は上記要件がなくなりました)
●禁煙外来を受けることに文書による同意がある

ニコチン依存症のスクリーニングテスト(TDS)

はい:1点/いいえ:0点

問1

自分が吸うつもりよりも、ずっと多くタバコを吸ってしまうことがありましたか。

問2

禁煙や本数を減らそうと試みて、できなかったことがありましたか。

問3

禁煙したり本数を減らそうとしたときに、タバコがほしくてほしくてたまらなくなることがありましたか。

問4

禁煙したり本数を減らしたときに、次のどれかがありましたか。
(イライラ 、神経質、落ちつかない、集中しにくい、ゆううつ、頭痛、眠気、胃のむかつき、脈が遅い、手のふるえ、食欲または体重増加)

問5

上の症状を消すために、またタバコを吸い始めることがありましたか。

問6

重い病気にかかったときに、タバコはよくないとわかっているのに吸うことがありましたか。

問7

タバコのために自分に健康問題が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか。

問8

タバコのために自分に精神的問題※が起きていると分かっていても、吸うことがありましたか。

問9

自分はタバコに依存していると感じることがありましたか。

問10

タバコが吸えないような仕事やつきあいを避けることが何度かありましたか。

※ 禁煙や本数を減らした時に出現する離脱症状(いわゆる禁断症状)ではなく、喫煙することによって神経質になったり、不安や抑うつなどの症状が出現している状態。

(日本循環器学会 日本肺癌学会 日本癌学会 日本呼吸器学会 禁煙治療のための標準手順書 第6版より引用)

禁煙治療のスケジュール

健康保険を利用した標準的な禁煙治療は、12週間(約3か月)かけて行います。
初診を含めて計5回通院し、スケジュールは初診、2週間後、4週間後、8週間後、12週間後(最終回)です。

禁煙治療の費用(目安)

健康保険(3割負担)の場合、12週間(約3か月)・計5回の標準的な禁煙治療にかかる自己負担額は、約13,000~20,000円が目安です。
※使用する禁煙補助薬の種類や処方内容、検査・診察内容などにより、費用は異なります。

禁煙後に起こる体の変化

禁煙による効果は、将来だけでなく、禁煙を始めた直後から少しずつ現れます。最後の一服からわずか20分後には、体はすでに良い変化を始めています。禁煙は何歳から始めても遅くはありません。始めたその日から、健康への効果が期待できます。

20分後

心拍数・血圧が下がり始める

ニコチンによる血管への負担が軽減され、心拍数や血圧が正常に近づき始めます。手足の血行も改善し始めます。

8時間後

血液が酸素を運びやすくなる

血液中の一酸化炭素が減少し、酸素を全身へ運ぶ働きが回復します。体に十分な酸素が行き渡りやすくなります。

24時間後

心筋梗塞のリスクが低下し始める

ニコチンや一酸化炭素の影響が少なくなり、心臓への負担が軽減します。心筋梗塞などのリスクも徐々に低下し始めます。

48時間後

味覚・嗅覚が回復し始める

味覚や嗅覚が少しずつ回復し始めます。「食事がおいしく感じる」「香りを感じやすくなった」と実感する方もいます。

2~12週間後

血行が改善し、体を動かしやすくなる

全身の血行が改善し、歩行や運動が楽になります。階段での息切れが軽減するなど、日常生活で変化を感じやすい時期です。

1~9か月後

咳や痰が減り、呼吸が楽になる

気道の働きが回復し、咳や痰が減少します。気管支炎などを起こしにくくなり、呼吸もしやすくなります。

1年後

心筋梗塞などのリスクが約半分に

冠動脈疾患(心筋梗塞など)のリスクは、喫煙を続けている人と比べて約半分まで低下するといわれています。

5年後

脳卒中のリスクが大きく低下する

脳卒中のリスクは徐々に低下し、非喫煙者に近いレベルまで改善するとされています。

10年後

肺がんなどのリスクが低下する

肺がんによる死亡リスクは、喫煙を続けている人と比べて約半分になります。また、口腔がん、食道がん、膀胱がんなど、喫煙に関連するさまざまながんのリスクも低下します。

加熱式たばこ・電子たばこについて

近年、加熱式たばこや電子たばこを利用する方が増えています。しかし、「紙巻きたばこより害が少ないから安心」とは言い切れません。「紙巻きたばこはやめたけれど、加熱式たばこがやめられない」「電子たばこを使用しているが禁煙したい」といった方も、お気軽にご相談ください。

加熱式たばこについて

加熱式たばこは、たばこの葉を加熱してエアロゾルを吸引する製品です。紙巻きたばこより有害物質の一部は少ないとされていますが、ニコチンを含んでいるため依存性があり、健康への影響も指摘されています。

そのため、健康リスクを減らすためには、紙巻きたばこから加熱式たばこへ切り替えるだけでなく、禁煙を目指すことが大切です。

電子たばこについて

電子たばこは、液体(リキッド)を加熱して蒸気を吸引する製品です。日本国内で一般的に販売されている電子たばこにはニコチンを含まないものが多い一方、海外製品にはニコチンを含むものもあります。

また、ニコチンを含まない電子たばこについても、健康への長期的な影響は十分に明らかになっていません。

禁煙外来 よくある質問

Q

長年、喫煙しています。今さら禁煙しても意味がないですか?

A

いいえ、長年喫煙している方でも、禁煙を始めるのに遅すぎることはありません。

禁煙による効果は年齢や喫煙期間にかかわらず期待でき、禁煙を始めて間もない時期から、血圧や脈拍、血液中の一酸化炭素などに変化が現れます。禁煙を続けることで、心筋梗塞や脳卒中、肺がんなどのリスクも徐々に低下します。「今さら」と諦めず、禁煙を考えたときに始めることが大切です。

Q

禁煙すると太りますか?

A

禁煙後は、食欲が増えたり、基礎代謝が低下したりすることで、一般的に2~4kg程度体重が増えることがあります。また、口寂しさやイライラから間食が増え、さらに体重が増加する方もいます。

しかし、禁煙によって得られる健康上のメリットは、体重増加による影響を大きく上回ることが分かっています。このような体重増加を最小限に抑えるために、禁煙と同時に運動習慣と健康的な食事を計画しましょう。体重の変化が心配な方も、お気軽にご相談ください。禁煙を継続できるよう、一人ひとりに合わせてサポートいたします。

Q

禁煙治療中にたばこを吸ってしまった場合はどうなりますか?

A

一度吸ってしまったからといって、禁煙が失敗になるわけではありません。

治療を中断せず、医師に相談し、薬の服用と通院を続けることが大切です。

Q

加熱式タバコでも保険診療の対象になりますか?

A

はい、加熱式タバコも紙タバコと同様の基準を満たせば、保険診療の対象として治療ができます。

Q

仕事で車の運転をするのですが禁煙外来は受けられますか?

A

車の運転をする方でも禁煙外来は受けられますが、「ニコチンパッチ(貼り薬)」を使った治療法を選ぶ必要があります。

禁煙補助薬の種類によっては、眠気やめまいなどの副作用により、自動車の運転や危険を伴う機械の操作を控える必要がある場合があります。治療を開始する際は、お仕事の内容も含めて医師へご相談ください。

参考文献
  • 日本循環器学会・日本肺癌学会・日本癌学会・日本呼吸器学会:禁煙治療のための標準手順書 第8.1版

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執筆・監修
湯川医院 院長 田上 玲奈
  • 日本内科学会 総合内科専門医

  • 日本医師会 認定産業医

  • 認知症サポート医

本ページは、当院の診療方針および医学的知見に基づいて作成し、掲載内容は当院の医師が確認のうえ公開しています。

公開日:2026年10月1日​

最終更新日: 2026年10月1日​

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